九一麺（栃木県・野木町）

栃木県野木町の旧国道４号線沿いに「九州の味の伝道師参上！」なるのぼりをたくさん下げたラーメン屋が出現した。よくよく調べてみると、「九州一番」の系列店で、移動式店舗を利用して、２ヶ月限定で全国行脚しているらしい。開店時間前に到着したにもかかわらず、入り口では行列に並ぶことになる。店は仮設のように簡素だが、それがまた屋台のような雰囲気を出していて、なかなかイイ感じである。店内は６人がけのテーブルがいくつかあり、意外と広い印象を受けた。メニューはパンフレット風のモノを渡される。

メニューは、九一ラーメン（６３０円）、博多ラーメン（５８０円）、九州塩豚骨ラーメン（５８０円）、九州こく味噌メン（７３０円）、長崎チャンポン（９００円）、餃子（４００円）などがあり、それぞれトッピングにより価格が加算される。今回は「マニア向け」の文字にそそられて、写真右の九一味玉ラーメン（７２０円）を食べてみた。こちらは写真左の博多味玉ラーメン（６７０円）に較べて、スープに油分が多く含まれており、塩加減が少々強めである。香りもあえて豚骨の臭みを強調しており、マニア向けたる所以が感じられた。しかし、備付けの紅しょうがやニンニク、辛子高菜を加えることで臭みは薄らぎ、かなり食べやすくなる。麺はコシのある極細ストレートで、チャーシューは薄切りの柔らかいモノだ。味および雰囲気は本場のそれに近いものがあるが、値段の割にはラーメンのボリュームが少ない感じなので、替え玉（１２０円）をすると想定して来店したほうが良さそうである。