今回はバイク本体ではありません。1980年台のバイクブームを体験した人なら御存知、伝説の「高田商会」です。当時「オートバイ誌」の赤色のページに必ず載っていたのがこの高田商会の宣伝です。革製品がまだまだ高価でオートバイ用のウエアも少なかった時代に、何とライダーブーツが6500円の安さで売られていたのですから貧乏ライダーには見逃せません。当然のことながら筆者もMB−5に乗って葛飾の高田商会へ6500円ブーツを買いに行ったのです。応対してくれたおばちゃんは無愛想でしたが、本場イタリアのファッションと創立41年の歴史を誇る高田の皮ブーツを手に入れたときの感動は今でも忘れられません(^_^;)。
 オールウェザーのジャケットなど皆無であった当時、革つなぎや革ジャンパー、革パンツなどがライダーの憧れファッションでした。しかし革製品の相場は高くて貧乏ライダーにはなかなか手が出ませんでした。しかし高田商会は格安で革製品を販売し、まさに貧乏ライダーの味方だったのです。筆者はアメリカンパトロール型ジャケットが欲しかったのですが、ガソリン代にも困ってガス欠することもしばしばであったため、高田商会を持ってしても夢は実現できずにホームセンターで買ったインチキジャンパーで耐え凌いでいたのでした(^_^;)。この当時、高田商会には新宿店というのもあってヘルメット、カウルやマフラー、タイヤなどバイク用品を幅広く取り扱っていたのです。現在はこの宣伝を見ることもなくなりましたが、ぜひともまた高田ブランドを復活させて欲しいものです。

inserted by FC2 system