【第2号機】HONDA MB−5


 寒風吹きすさぶ冬のある日、電車に乗って上野のコー○ンまで向かう。当時スーパーゼロハンと呼ばれたMB−5を中古で購入するためだ。お年玉とカメラを売り払って貯めた5万円で、念願のスーパーゼロハンが手に入った。トレーナーにノーヘル(当時、原付のヘルメット着用は義務付けられていなかった)の軽装で、上野から栃木の自宅まで走って帰ってきた。死ぬほど寒いはずなのに、嬉しくて全然苦にならなかった。ライトが異様に薄かったり、アップハンドル仕様だったり、低速トルクがなかったりしたが、関係なかった。DAXよりカッコいいし、速いし、遠くまで行けた。嬉しさのあまり、いつも車体を磨きまくり、新車のようにピカピカだった。ある日、いつものように国道を制限速度+αで走っていると、突然エンジンが焼きついた。炎のピストン交換で復活、無敵かと思われたが、日光いろは坂では時速30kmしか出ないスピードに限界を感じる(^_^;)。

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