福島県三春町の滝桜は、樹齢1,000年以上といわれ、国の天然記念物に指定されている巨大な紅しだれ桜である。「滝の桜に手はとどけども、殿の桜で折られない」と盆歌に歌われるなど、その壮麗さは江戸時代から京の公家や歌人の間でも評判になり、たくさんの歌が読まれた。満開時には、四方に伸びた太い枝から、真紅の滝がほとばしるかのように小さな花を無数に咲かせ、その様はまさに滝が流れ落ちるかのように見えることから、「滝桜」と呼ばれるようになったという。見ごろは4月の中旬から下旬である。

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